コラム

10 12

〜一冊の本をきっかけに〜

ティーインストラクターになるまで Story1

ティーインストラクターになって今年で21年、ここまで続けられたことに感謝です。

昨年20年目の節目を迎え「Tea plus」ブランドの紅茶を想いを込めてつくりました。

ティーインストラクターになったきっかけ、インストラクターに合格するまで、合格してからの

活動など、今に至るまでのお話しを自己紹介を兼ねてさせていただきたいと思います。

今回は story 1 ということで、紅茶の世界と出会った時のことをお話ししたいと思います。

20代の終わり、当時は大阪本社の会議のために定期的に出張をしていました。

この日は帰りの新幹線まで少し余裕があったので、電車の中でさらっと読める本を探しに書店にふらっと立ち寄りました。

そこで出会ったのが、磯淵猛先生の「おいしい紅茶生活」という本でした。

あとで知ったのですが、この業界では有名な先生で皆さんもご存知の「午後の紅茶」の開発に携わった方なんです。

帰りの新幹線は、大体仕事をするか疲れて寝てしまうかのどちらかですが、この本のお陰で帰りも元気!

東京駅まで楽しい時間で、到着とほぼ同時に完読。

普段と違う世界を覗いてとても新鮮でした。

数日後、日本橋高島屋へお買物。目的は紅茶です。

知識の無い私が最初に購入したのは、FAUCHONのダージリンとストロベリーティーでした。

王道のダージリンとフレーバードティーの組合せで、今思えばなぜ最初にイギリス紅茶ではなく、フランス紅茶?笑

ウキウキで紅茶を買って、その後書店へ。こちらも紅茶の本がお目当てで、日本紅茶協会監修の本を買って帰りました。

その日から寝る前のわずかな時間、紅茶の本を読みながらお茶を飲むのが「私の時間」になりました。

この時はまだ自己流でお茶を淹れていましたが、それでも美味しく感じたものです。

忙しい毎日の中で「私の時間」はナチュラルな自分になれるひとときで、紅茶の香りに癒される心地良さと同時に、小さな幸せを感じさせてくれました。

その時、一杯の紅茶から感じた気持ちを大切にしたいと思ったのです。

続きはStory2で。