コラム

02 15

ティーインストラクターになるまでstory2

story1で紅茶との出会いと、一杯の紅茶がくれる大切な時間を感じたお話しをしました。

今回は、ティーインストラクターを目指すきっかけとなった出来事についてお話ししたいと思います。

私は大阪に本社がある、社会人研修やコンサルティングを行う会社の東京支社に勤務していました。普段は一般社員向けの研修担当でしたが、この頃、夏休みと春休み限定で「親子セミナー」の開催が始まり、記念すべき第一回目と二回目の運営担当を任されました。

親子セミナーとは、親子関係の改善・促進を目的とした2日間のプログラムで親御さんの想いは様々でしたが、勿論親子で参加されます。参加を渋るお子さんには「終わったら東京ディズニーランドに行こうね!」と誘う親御さんがどうやら多かったようです。

普段 社会人の研修を担当していたので、新鮮な気持ちで楽しく研修が進んで行きました。

様々な親子のドラマがあり、感動、涙、笑いと、思い出深い経験で、その中で感じたのは、私が子供の頃に経験した「お茶の間」を復活したい!という想いでした。

時代の移り変わりで「8時だよ!全員集合!!」のようなザ・昭和を求めていたわけではありませんが、形を変えて家族が集まる「現代のお茶の間」を作りたいと強く思うようになりました。

私は祖父母、両親、兄妹で暮らす三世代家族で、食事の後に母が日本茶を淹れてくれて、炬燵でみかん…みたいな絵に描いたような昭和の世界がありました。色々な事を親に話したり、兄妹で喧嘩をしたり、お茶の間は思い出の宝庫です。

会話のきっかけにお茶がありました。

いつの時代でも「お茶でも飲まない?」というのは、本当にお茶が飲みたい時もありますが、何か聞いて欲しいことがあったり、話したいことがあったり、コミュニケーションのきっかけになることって多いですよね?

自宅で親が美味しいお茶を淹れてくれて、人が集まるコミュニケーションツールとして紅茶って、いいなぁ〜と思いました。

美味しいお菓子が少しあれば、「コレ美味しいね!」の一言から始まる会話も、きっかけとしていい!

親子セミナーの経験から、私がお役に立てることはないだろうか?と思い始めました。

そして、仕事から帰って紅茶をいただきながら本を読んで過ごす「わたしの時間」で出会ったティーインストラクターの資格はとても興味をそそられました。

もしかしたら、これが日本茶インストラクターでもコーヒーのバリスタでも同じように思ったのかもしれませんが、この時出会ったのは「紅茶」だったのです。

いよいよ日本紅茶協会について調べ始め、よし、ティーインストラクター養成講座に応募してみようと決めました。